オニヒトデの大量発生の原因はたんぱく質!?サンゴ破壊の解決策にも!
オニヒトデはサンゴが大好物で、近年サンゴ礁の損害が激しいというのはわりと有名な話ですよね。
損害が激しい原因としては、オニヒトデが数匹などであればそこまでにならないのですが、オニヒトデが大量発生したことでその区域一帯のサンゴを食い尽くしてしまうから問題になっているんですね。
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オニヒトデとサンゴは良い関係性だった?
もともと、サンゴとオニヒトデは相性が良い関係だったんです。
オニヒトデ1匹が持つ約30万個という卵をサンゴに産み付けるのですが、サンゴにとってもこれはえさの一部となっていました。
よって、お互いの需要と供給がいい感じだったために問題化することはなかったのです。
もちろんサンゴが破壊されている問題は、オニヒトデ以外にも原因はありますが、今回はその原因と解決策について展開してみようと思います☆
オニヒトデの大量発生の原因はたんぱく質にあり!??
オニヒトデが大量発生する時期はだいたい夏場、7月といわれています。
また、オニヒトデが産卵する時期も7月なんです。
さらには、サンゴの破壊が激しくなるのも7月。
なので、これらに相関があるのは結構明らかですよね。
そこで、沖縄科学技術大学院大や豪州海洋科学研究所などの研究チームがここに着目して原因を研究してきました。
すると、オニヒトデが大量発生するメカニズムが明らかになったのです!!
オニヒトデが大量発生するメカニズムって??
オニヒトデは産卵するときに、特有のたんぱく質を周囲に撒き散らします。
これが、他のオニヒトデを誘い、卵を産んでいるオニヒトデの元に集まる、という仕組みなんです。
たんぱく質がオニヒトデ同士のコミュニケーション手段なんですね☆
そうすると、そこで産卵するオニヒトデが増えますよね。
そこからさらにたんぱく質を撒き散らし・・・・のループに入ると、大量のオニヒトデが発生するというわけです。
これではサンゴもオニヒトデの卵を食べきることができず、サンゴが一方的に食べられてしまう展開になり、サンゴ破壊につながるのですね。
自然の仕組みは面白いですよねー。
こういうニュースは今まで知らなかった生物の一面を知ることができるので個人的には興味深いです♪
たんぱく質を利用してオニヒトデ問題は解決??
オニヒトデが撒き散らしているたんぱく質を人工的に生成することができれば、オニヒトデを違う箇所に誘導することも可能になりそうですよね。
現在研究チームがたんぱく質を利用したオニヒトデ駆除方法を研究しているとのことです。
こちらもまた明らかになり次第、更新していきますが、そう遠くはない未来に実現できそうです☆
これできれいなサンゴ礁が復活するとよいですね。
ただ、サンゴ礁って回復するまで恐ろしいレベルの時間がかかります。
100年とか要するのもザラにあるらしいので、こりゃ今破壊されてしまったサンゴのきれいな状態でみることは、われわれが生きている間では難しそうですね。
ちなみに、どんなたんぱく質なのかが気になったので、研究チームの論文を見てみようと思ったのですが、
読むのに1800円かかるのでやめましたw
せっかく情報をお届けするなら、紹介したかったんですけどね。。
オニヒトデって英語では
Crown-of-thorns
というんですね。初めて知りましたw
以上、オニヒトデの新しい一面を紹介してみました!!
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